海と山の大自然に恵まれ、地元ならではの伝統を色濃く残す徳島。今回の旅では、山深い秘境にも足を踏み入れます。
今回の2泊3日の旅は「自然の恵みと伝統文化に触れる 阿波・徳島」。険しい渓谷や渦潮(うずしお)など、ダイナミックな眺望が楽しめるコースをご紹介。また、浄瑠璃や藍染めなど徳島の土地が生んだ味わい深い伝統文化も満喫してください。
瀬戸内の播磨灘と紀伊水道の2つの海域を結ぶ鳴門海峡。別名「大鳴門」とも呼ばれ、1985年には大鳴門橋がかけられました。ここでは潮の干満差によって激しい潮流が起こり、渦潮(うずしお)が発生します。渦潮の規模は世界最大級で、直径20メートルに及ぶこともあります。その大迫力の様子を、遊歩道や観測船から見ることもできます。
大きな窓の外に瀬戸内海を眺めながら、定食が味わえる「びんび家」。「びんび」とは、徳島で「魚」を意味する言葉。その名の通り、魚を自慢にしたお店では、鯛やしまあじ、たこなど鳴門ならではの食材はもちろん、ぶりやえびなど新鮮な魚介をふんだんに使ったメニューが並びます。ショーケースにも単品が並ぶ他、驚くほど分厚いわかめの味噌汁もファンが多く、県内外からのお客さんで連日行列の賑わいです。
兵庫県との県境・鳴門からやってきたのは、「日本三大秘境」の一つに数えられる「祖谷(いや)」地域。山の奥深くに広がるまさに秘境で、シラクチカヅラという植物のツルを編んで作った吊り橋が有名です。これは「かずら橋」と言われ、全長45メートル、幅2メートルあります。「日本三大奇橋」であり、重要有形民俗文化財でもあります。周囲の絶景も楽しみながら、ぜひ渡ってみましょう。
さらに山奥の奥祖谷の原生林には、「奥祖谷二重かずら橋」があります。全長約44メートルの男橋と全長約22メートルの女橋が並行に架かっていて、さらに深い森の風情を満喫できます。
標高1955メートルの剣山から流れる祖谷川の下流に広がる「祖谷渓(いやけい)」。深く切り立ったV字谷が続く美しい渓谷です。四国山地を横断していることから両岸が切り立ち、断崖絶壁を形成しました。春夏の緑の美しさはもちろん、秋には素晴らしい紅葉が一面に広がります。
祖谷の雄大な景観の中に、突然あらわれる宿。各部屋からは、渓谷の素晴らしい絶景がのぞめます。また歴史ある祖谷温泉のお湯が楽しめる露天風呂へは、宿専用のケーブルカーで、谷底へ降りていくという体験も。夕朝食は、地元食材を使った贅沢な料理が所狭しと並び、祖谷の魅力をたっぷり満喫できます。
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